小田原市「麦踏」へ行ってきた
こんばんは。フリーライターのおもちです。
みなさま、今日はどんな一日でしたか?
わたしは、とある古民家カフェへ足を運びました。
きっかけは「マツコの知らない世界」でカレーパン特集を見たことでした。
普段はご飯派なので、めったにパンを口にすることはありません。
1週間1度もパンを食べない日だってざらにあります。
「納豆と米を与えておけば黙る」と親には言われているほどのご飯派です。
でも、あの放送を見てから、どうしようもなくパンが食べたくなりました。
もうパンが食べたくて食べたくてしょうがなくて。
うずうずしながら車を走らせて向かったのが、「麦踏」というパン屋さんです。
麦踏は、築70年の古民家を改装して建てられました。
神奈川県小田原市の「江の浦」という、海が見える小高い場所にあります。
普通のパン屋さんの店内っていろんなにおいがしませんか?
甘い砂糖のような香り、揚げた油のにおい、はたまた小麦の香り…。
でも、麦踏に一歩店内に足を踏み入れた瞬間、小麦の香りだけがふわっと広がりました。
泣きたくなるような、温かくて懐かしい香りです。
それもそのはず。
麦踏が売りにしているのは、小麦をしっかりと味わえるシンプルなパンなのです。
小麦そのものだけではなく、小麦粉の作り方にもこだわりがあります。
麦踏のパンを語るうえで切っても切れない製粉プラント「ミルパワージャパン」。
男鹿石を使用した大型の石臼を使い、1分間に9回転という極々低速で熱の発生を抑え製粉します。
1台の石臼から1時間に2キロしか取れない小麦粉はパンにした際に極上の香りを放ちます。
今日は「チーズフランス」と「片浦レモンのクリームチーズパン」をいただきました。
パンを一口齧ると、芳醇な小麦の味わいが口いっぱいに広がります。
外側は固く、噛み応えがあるのに、中はふわふわでとろけるような口触りでした。
片浦レモンと小麦の相性も抜群で、さわやかな甘みが幸せを運んできます。
ふと、目をあげると、雨どいをぽっぽっとつたって落ちる雨粒。
どこからか運ばれてきた、金木犀の香り。
自宅ではいつもパソコンと格闘し、窓の外を見る余裕などありません。
窓を閉め切って、イヤホンでラジオを聞きながら作業しています。
久しぶりに、五感を使った昼下がりでした。
同時に、もっと心にゆとりをもって生活しないとなあと反省。
忘れかけていた心の豊かさを、麦踏が取り戻させてくれました。
今日は、誰も人がおらず貸し切り状態でしたが、土日はとても混むそうです。
ぜひ、みなさんも平日に足を運んでみてはいかがでしょうか。